少人数での授業
医学部専門の予備校なら、1人の講師に対して少人数の生徒での授業を行うか、個別指導という形で学習をすることになるでしょう。 講師が受け持つ生徒の数がありふれた普通の学習塾よりも少数なので、各生徒に対して向き合う時間が長くなりますし密度も濃くなるでしょう。 一緒に授業を受ける生徒が少なければ質問をする時間もたっぷりとありますし、二人の仲も急接近、信頼関係も築きやすくなります。 個別指導ならばこの作用はさらに大きくなり、それぞれの生徒の学力に合わせて学習速度を調整することも可能となります。 苦手な部分はじっくりと確実に、得意分野は駆け足で済ませて時間を節約、なんて作戦で効率よく学んでいく計画も立てられます。 多人数での授業ですと消極的な生徒はただ授業を聞くだけになってしまい、疑問点があっても自力で解決するしかない、なんて事態に陥りがちですが、 少人数クラスや個別指導ならばそんな苦悩ともおさらばです。
専用寮完備のスクール
本気で医学部を目指している若者は、近所に適した学習塾がなければ通うのが大変な距離にあっても遠方の専門予備校で学ぼうとすることもあります。 そうした生徒のために寮を用意している塾もたまにですが存在します。 また通学可能な距離でも通学の時間を少しでも短縮してその分学業に勤しみたい、煩悩に惑わされず受験勉強のことだけを考えたい、 そんな理由で専用寮の利用を希望される方もいるようです。 ここまで本気モードになれるのは高校生よりも浪人生に多くいそうな気がしますが、とにかく受験生の何割かは寮付きの学習塾を求めているのです。 この施設を使いこなせるのは授業内容に特徴を持った予備校に限られますし、医学部を受験する若者が集う専門予備校ほど利用者も多いと思われます。 どこの受験にもそこそこ役立ちますよ、といった学習塾ではわざわざ寮を利用する生徒はそういないでしょうが、難関である医学部狙いならば結構いそうですよね。
ライバルの存在
日本中の予備校に共通して言えることですが、生徒の数だけライバルが存在します。 ですがそのライバルも目標が違ったり、最初から力の差が歴然というパターンもあるのでそんなに燃える関係にまでは発展しません。 志望校が違ったり偏差値に大きな開きがある相手ではライバル認定したところでやる気に満ち溢れにくいのでしょう。 ですが医学部予備校ならば高いレベルでのライバル間の切磋琢磨が期待できます。 同じ志を持って同じ目標に向かって進む生徒が在籍しているのですから、燃えないわけはありませんしモチベーションも高まります。 ただ「大学受験」という目的を共有する関係よりも、「大学受験、医学部限定」の方がグッときますし、ドラマティックです。 時には競い、時には励ましながら互いの偏差値を気にしつつ受験日まで努力を続ければ、きっと友情も芽生えるでしょう。